コレバインの効果(その2)
コレバインを服用し始めて一か月が過ぎました。
処方していただいたのはコレバインミニ83%というもので、一日0.5包から2包の間くらいだろうという認識で、この一か月の間にいろいろと試した結果、私の症状には一日一包が適量で、飲み方としては朝起きてすぐが一番良さそうです。
寝る前に半分、朝起きて半分というのも試してはみましたが、朝一包飲むのと変わりません。
また、一日半包というのも数日試してみましたが、半包では下痢の症状が続けて出てしまいました。
ということで、私にとっての適切な量と飲み方は、朝起きてすぐで一日一包みというのが個人的な結論になりました。
実際、今は下痢の症状はほぼ皆無な状況です。特に午前中はいつも便意に注意しながらトイレのことを気に掛けるというのが習慣になっていましたが、今は朝一度のトイレを済ませた後は、トイレのことを考えて心配するようなことがまったくなくなりました。本当に良かったと思っています。
とはいえ、いつまでもこの薬を飲み続けるというのにも少し抵抗もあり、何とか根本的に直していきたいという想いはあります。
同時に、これからしばらく使い続けるであろうコレバインのことをもっと知らなければということも考え始めるようになりました。
コレバインについて、少し調べてみました。
コレバインは、「胆汁酸排泄促進剤」とも呼ばれていて、胆汁酸の働きを抑えることで悪玉コレステロールLDLを下げる働きがあるそうです。
胆汁酸はもともと、食事をすると消化管に分泌されるもので、食べ物のなかの脂肪分を体に取り込む働きがあります。
コレバインはこの胆汁酸を吸着し、結果として食事中の脂肪分を体内に吸収できなくなって、コレステロールが減るということになります。
コレバインの欠点は、胆汁酸や水分を吸収して膨らんでしまうため、便秘や腹部膨満という副作用があるそうです。
薬局で薬をもらう時に、冷水といっしょに服用するのはいいけど温水といっしょに飲むと膨らんでしまうので注意してくださいと、薬剤師さんから言われました。
今のところ、飲んでいて違和感はありません。
むしろ、私のような慢性下痢(胆汁性下痢)には非常に良く効くので大変感謝しています。
コレバインは、LDLを低下させる機能があるものの、その低下作用はそれほど強くないのだそうです。
また、多少、いい方のHDLコレステロールを少し上げる効果があるようですが、高脂血症にはほとんど効果がなく、現在はLDLを下げるような症例ではコレバインはあまり使われることはなく、代わりにスタンチン系の薬が多く使われているようです。
LDLコレステロールが高いと、脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まると言われています。
これらの病気は血管が詰まることが原因と言われています。脳の血管が詰まれば脳梗塞になり、心臓の冠動脈が詰まれば心筋梗塞になります。
血管が詰まる原因の一つがコレステロールが血管内壁に沈着してしまうことだそうです。
コレバインは、血管内壁にコレステロールが沈着することを予防し、そのことによって脳梗塞や心筋梗塞のリスクを下げてくれます。
コレバインは、それ自体が体に吸収されることがないため、消化器内での副作用として、便秘や腹部膨満、ときとして頭痛や吐き気などが起こりうるものの、大きな副作用は考えづらいと言われています。
しかしながら、ごくまれなケースとして、
- 肝機能の異常
- 腸管穿孔
- 腸閉塞
- 横紋筋融解症
なども報告され例ます。
- 腸閉塞の方
- 肝道の閉塞した型
- 過去にコレバインで過敏症などがあった方
は、注意をした方が良さそうです。
コレバインの飲み始めて一週間後に、たまたま健康診断を受ける機会があり、先日その結果が返ってきました。
昨年との単純な比較ですが、
- 総コレステロール 181→181
- HDLコレステロール 62→62
- LDLコレステロール 97→96
- 中性脂肪 133→112
有意差はありませんね。
でも、たった一週間なので、もう少し継続的に見ていこうと思います。
また、コレバインは、脂肪の吸収を抑えることや、膨満感という症状があることから、ダイエットに効果があるという期待もあるようです。
このあたりの数値も見ていきます。