下痢の種類

下痢と一言で言っても原因も様々だし、下痢そのものの症状だけでなくその裏に隠れた病気との関係なども良く知った上で対処していく必要があります。

まずは大きく分類すると、急性下痢と慢性下痢に分けられます。

急性下痢

突然の腹痛を伴う下痢で、通常は数日以内(長くても2週間以内)には収まるものを言います。
冷たいものを飲み過ぎたり、暴飲暴食、寝冷えなどによって起こります。
食中毒やO-157などのウィルス感染も急性下痢と言えますが、冷たいものや暴飲暴食などが原因となるものよりも重症になるケースが多く、発熱、嘔吐なども伴うような場合は病院に行って対処するべきです。

慢性下痢

症状が2週間以上も続く下痢で、中には数年間も下痢で苦しむ人もいます。
慢性下痢のうち、約7割が非感染症でストレスによる 過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)が原因といわれます。
試験の前や大事な会議の前などになると、いつもお腹が痛くなるような症状をいいます。
ストレスが原因である場合は、ストレス耐性を上げるなどの根本的な対応や、腸の過敏な運動を抑制するなどの処置が有効です。

ただし、慢性下痢の中には、大腸がん、ポリープや潰瘍性大腸炎などの病気が原因で、腸の機能が低下して起きている場合があるので注意が必要です。

以下のような症状を伴う場合は要注意です。

体重減少 : 甲状腺疾患、悪性腫瘍など

血便 : 消化管悪性腫瘍

粘血便 : 難治性炎症性疾患など

便秘、下痢の繰り返し : 消化管悪性腫瘍など

潰瘍性大腸炎は若い人にも多くみられ、下痢の量は多くないもののトイレには頻繁に行くなどの特徴があります。
粘液や血液などが混じるケースがあり、症状が進むとお腹全体が痛んだり、発熱や体のだるさを強く感じることがあります。
遺伝的要因、ストレス、食生活の乱れ、腸内細菌のバランスが崩れるなど原因は複雑で、放っておくと大腸がんになるリスクもあるため、早めに病院へ行くひつようがあります。

大腸がんによって、腸管がふさがれると便の通貨が悪くなって便秘になり、水分の吸収が悪くなることで下痢になることから、便秘と下痢を繰り返す場合は、大腸がんの危険性もありますので注意してください。

 

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