過敏性腸症候群(IBS)

「過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)」は、ある種の現代病で、日本人の成人の10~20%の人がかかっていると言われています。
若い人にも多く、ストレスを敏感に感じやすいことでおこる下痢であって、検査してもわかりません。

「腸は第二の脳である。」とも言われるくらいストレスに対して敏感です。

過敏性腸症候群は、ストレスを感じたときに腸の粘膜から分泌される「セロトニン」という物質よって、腸のぜんどう運動が活発になりすぎることによって腸の異常を引き起こします。もっとも良く知られているのは下痢型の症状で、突然便意が襲ってきて下痢になる症状で、朝の通勤電車で急に下痢になって、その不安で各駅停車にしか乗れないなど不安がさらに下痢を引き起こすという負のスパイラルが起きます。

過敏性腸症候群には、便秘型の症状もあります。
腸管が痙攣を起こし、便が停滞してしまうことで、便から水分が奪われコロコロした便になる症状です。
さらに、便秘と下痢を交互に繰り返す交代型と言われる症状もあります。

過敏性腸症候群の対処法は、食事療法、運動療法、薬物療法などがありますが、大切なことはストレス解消、気分転換などによってストレスを体に溜めないことだと思います。

薬物療法としては、

1)セロトニン3受容体拮抗薬

「セロトニン」の働きを抑える薬です。

2)高分子重合体

水分を吸収してゲル化することで、便の硬さを調整します。
下痢の時は便から水分を吸収し、便秘の時は水分を与えてくれる薬で、交代型の人に有効です。

3)抗コリン薬

腸の異常な運動を抑える薬です。

4)整腸剤

対処療法ではなく、腸そのものの健康を取り戻すために、ゆっくりと時間をかけて腸内バランスと整える薬です。

セロトニンは、私たち人間を幸せな気持ちにしてくれる神経伝達物質です。
つまりセロトニンが分泌されること自体はある意味いいことで、セロトニンはストレスを感じたときだけでなく、幸せなときにも分泌されます。
セロトニンが分泌され過ぎると、腸が活発なりすぎるので過敏性腸症候群に対しては、セロトニンの分泌を抑えますが、実はセロトニンは分泌することが問題ではなく、安定させることが重要で、安定することで私たちのストレスが緩和されます。

セロトニンの大部分は腸で作られます。腸の調子が悪くなるとセロトニンの生産量が減り、うつ病になりやすくなります。

過敏性腸症候群は、外部からのストレス+腸内の調子の悪さによって起こるとも言えます。
ストレス耐性を上げることと、腸そのものを健康にする、腸内環境を普段から整えておくことが大切と言えるわけです。

 

 

コメントを残す

CAPTCHA


サブコンテンツ
Sponsored Link

このページの先頭へ