フリーランスエンジニアで成功出来るか?!
サラリーマンエンジニアとしての生き方に限界を感じている。フリーランスエンジニアという生き方はうまく行くのだろうか?成功してる人はどんな人?
サラリーマンエンジニアで成功するためには、その会社で徹底的に偉くなることです。その道ではなく、自分の技術で生きていきたいなら、断然、フリーランスの道はおすすめです。
ただし、リスクも理解して、長い人生の戦略を立てながら進めましょう。
フリーランスエンジニアをおすすめする理由
60才の定年まで5回の転職をして、その後、法人を設立して3年半になります。
法人ではありますが、社員は女房だけで、あとは他の法人の方たちとパートナーを組みながら仕事を続けていますので、ある意味、フリーランスのようなものです。
3年半経って思うのは、もっと早く独立すれば良かったということです。
私の人生の目的は、エンジニアの育成を通して日本の製造業を活性化することなのですが、多くのクライアント企業の若手エンジニアを見ていると、もっと自分の力で道を切り開いて、成功して欲しいと思うことがしばしばあります。
もちろん会社の中で一生懸命働いて、輝いている人も大勢います。
でも、大半の人は、やってもやらなくても同じような給料をもらえることに安住していて、精彩がないというか、会社に埋もれているのではないかと思ってしまいます。
フリーランスエンジニアになるということは、会社という後ろ盾をなくして、自分の力、自分の技術で生きていくことを意味しています。
フリーランスエンジニアで得るもの、失うものを表にしてみます。
得られるもの | 失うもの |
年収大幅アップのチャンス(スキル次第) 時間や場所に縛られない生き方 自分の力で生きていく達成感 | 安定収入(やってもやらなくても一定) 社会的な信用、保証 仕事の不出来を守ってくれるもの |
表に書いた以外に、フリーランスとして一歩を踏み出すと、会社を経営するのと同じように、経理的なこと、法務的なことなどを身に着ける必要に迫られて、結果的に一通り起業に向けた道筋を経験します。
これは将来、本当に役立つと思います。
お金のこと、税金の仕組みなどは、本当に真剣に考えるようになります。
これも、サラリーマンを続けていると、なかなか手に入らない経験と知識になるはずです。
また、フリーランスとして働くことで、本人の努力次第ではあるものの、必死で生きていくために技術やノウハウが深まっていったり、広がっていくことで、年収をアップさせ、事業家としてのチャンスも広がっていきます。
会社で評価されないとか、上司と合わないとか、雑用ばかりで技術の仕事が出来ないとか、そんな愚痴が多くなっているなら、自分の技術で将来を切り開く世界に入ることをおすすめします。
当然、ハイリスク、ハイリターンの世界に入っていくので、リスクヘッジについては考えておく必要はあるかもしれません。
まあ、最悪はサラリーマンに戻ったっていいじゃないですか。
長い人生を楽しむため、そして豊かにするために挑戦してみてください。
フリーランスエンジニアになる前にやっておくべき3つのこと
フリーランスエンジニアは本人の技術を武器に生きていくのですから、フリーランスとしてスタートする時点で、当然、ある程度使える技術を持っている必要があります。
どこでも通用する即戦力のある人、プログラミング言語は任せておいてという人、例えばJAVA、PHP、Ruby、Pythonなどをどこででも使える人ならまったく問題ありませんね。
プログラミングなど汎用性はないけど、ロジック設計が得意とか、アナログは強いんですとか、機構設計は自信があります、という場合もあるかもしれません。
でも、フリーランス未経験でこれからチャレンジしていくのですから、誰にも負けないという状態ではないかもしれませんね。
それでも構いません。
しかし、この技術を伸ばして生きていきたいという分野は持っていますよね。
つまりこれから技術を生かして生きていく、その種をしっかりと作っておきましょう。
具体的にフリーランスとしての人生を始める前にやっておくべきことは以下の3つです。
- 自分の生きていく技術ネタを、初心者に教えるスライドを作る
- 対象の技術領域でNo.1の人の人物像を描く(目標設定)
- 対象技術領域にフォーカスした職務経歴書を作る
自分の生きていく技術ネタを、初心者に教えるスライドを作る
自分が勝負する技術領域がはっきりしているなら、その技術を初心者に教えるためのプレゼン資料を作ってみてください。
会社の新人研修などを想像してみて、そこで使う資料だという仮定で、自分の知識を他人に伝えるためのスライドを作るということです。
1時間程度で、あなたがプレゼンすることも想定しながらスライドをまとめてみましょう。
これは自分の技術の棚卸しになります。
そして、それがあなたの将来のコンテンツのネタになります。
当面、自分の技術で仕事を獲得し、成果に対して報酬をもらうのですが、同時に自分の現状レベルを記録として残しておきます。
仕事をこなしていく中、あるいは自分の努力で技術力を上げていくときに、後で自分の技術レベルの上昇度を測定することができます。
あなたの技術を仕事で使うだけでなく、あなたの技術の進化や軌跡を使って、将来、後輩への技術指導という形で世の中に還元し、そこからまた新たな収益を得ることもできます。
対象の技術領域でNo.1の人の人物像を描く
初心者に教えるスライドを作ることは、自分の技術の棚卸しとなり、ある意味現状分析になるのだと思います。
現状分析をしたら、ゴール設定をしましょう。
具体的には、自分が勝負していく領域でNo.1の人は、どういうレベルの人かを具体的にしていきましょう。
目標にする人がこの人だと特定できれば簡単ですが、個人名が特定されないなら、自分が考える理想像でいいので、どんな技術レベルで、どんな仕事で実績を上げて、現在どんな仕事をしているかを書き出してみましょう。
こんなスーパーマンはいないというような理想像ではなく、現実に存在できる範囲で考える方がいいと思います。
このレベルに到達することが、あなたの当面の目標となるのですが、目標には期間が必要です。
どれくらいの期間で自分がそのレベルに到達したいかも考えておきましょう。
対象技術領域にフォーカスした職務経歴書を作る
現状分析、ゴール設定が出来たら、職務経歴書を作成しましょう。
すでに作成済みの人も、ここでもう一度見直してみてください。
自分が勝負する技術領域を強調して、その部分で自己PRとなる職務経歴書を書く、すでに書いてある人は少し変更をしてください。
嘘を書くのではなく、読んだ人が自分が主張したいことに気づきやすいようにするということです。
職務経歴書が出来たら、それを読み返してみて、これから5年、10年後にこの経歴書にどんな事柄を追記したいかを考えてみてください。
設定したゴールに到達するため、あるいは到達したとすると、経歴書にはどんな内容が書き加えられるべきかを考えてみるのです。
フリーランスエンジニアは、ある程度、仕事を選ぶことも出来ます。
自分のキャリアにとって重要でない仕事を断ることで、自分のキャリアを作ることが出来ます。
実はこれもフリーランスエンジニアの特権でもあります。
サラリーマンは仕事を選べませんよね。
サラリーマンてある意味、人生を会社に委ねているのと同じなんです。
フリーランスエンジニアの特権を活かして、ゴールを目指して仕事を重ねていきましょう。
フリーランスエンジニアで成功するための3つのアドバイス
フリーランスエンジニアとして働くことで、得るものも大きいことはお話しした通りです。
同時に、失うものもあるのですが、成功するためには失うものにも注意を払っておきたいですね。
フリーランスエンジニアは、基本は自分の力で仕事をしていくので、サラリーマン時代のようなチームというのがない場合が多くなります。
もちろん仕事そのものはチームで行われるかもしれませんが、面倒見の良い上司とか、気の置けない同期とか、いわゆる人間関係が希薄になっていく場合が多いです。
人間関係はやっかいなものでもありますが、全くなくなってしまうと駆け込み先がなく、気が付かないうちに心が病んでしまうことがあります。
相談できる人を持つこと、ストレス発散の方法などはしっかりと持つようにしましょう。
精神的な支えをしっかり持つことは、フリーランスエンジニアに限らず、サラリーマンの世界でも必要なことですが、自分の技術力だけが頼りのフリーランスにとっては、なおさら重要視するようにしてください。
人的ネットワークを大切にすること、セミナーやワークショップなどに積極的に参加して、世間から隔離されないように気を付けましょう。
フリーランス案件を紹介してくれるエージェントなども、良いところを選んで自分と相性のいいアドバイザーを見つけて長く付き合うことも大切です。
精神的な支えを持つということを大前提にした上で、そのほかで成功するために3つのアドバイスをしたいと思います。
- 技術はもちろん、技術以外も学び続ける
- 技術とノウハウの新しい応用範囲を探し続ける
- 自分の競争相手を設定して戦い続ける
技術はもちろん、技術以外も学び続ける
当たり前のことですが、どんなに仕事が忙しくても学び続けることを忘れると、人間は絶対に伸びません。
また、フリーランスは事業家ですから、技術のことだけではなく、経営に関すること、マーケティング、営業、経理など、幅広い知識を身に着けていきましょう。
技術の勉強と技術以外の勉強とは、50:50がおすすめです。
技術以外の勉強は、本を読むことが最も一般的ですが、外部セミナーなどに参加してみるのも良いと思います。
最近は無料のセミナーでも、為になるものが結構あります。
最近は若者の本離れなどが取り沙汰されますが、事業家ですから本は絶対に読みましょう。
エンジニア向けに私が選別した本を下記のページで紹介しています。
読みやすい本を選んでますので、参考にしてください。
技術とノウハウの新しい応用範囲を探し続ける
自分の技術やノウハウの応用範囲を広げるのはとても大事なことだと思います。
職務経歴書で書いたあなたの職務経験は、おそらくいくつかの製品群に限定された経験ではないでしょうか?
それ自体は全然OKなんですが、フリーランスとして収入を増やし、また自分の技術も高めていくためには、自分の技術を使える新たなアプリケーションや製品領域を開拓していかなければなりません。
かつて貢献してきた領域であれば、製品の中身も領域特有の事情なども知っているのでやりやすいですよね。
なので、良く知った領域で仕事を重ねながら、自分の技術を使える新たな領域を探していくことになるのですが、実は未経験の製品のことを学ぶことってそんなに難しくありません。
私はEMSという業界でお客様の製品開発を請け負うという仕事をしていたので、様々な領域の製品開発を実際にやってきました。
プリンタ、複写機、プロジェクタ、通信機器、テレビ、車載エンターテイメント製品、携帯電話、医療機器などの開発経験がありますが、もちろんそれぞれの製品で事情は異なりますが、製品開発の本質って変わらないです。
基本原理を素人なりに考えて、キーパーツを考えて、どうやって動かしているのか考えるだけで、少なくとも自分の技術の出番があるかどうかはわかると思います。
興味のある製品をネットで少し調べて、自分なりの仮説を立てたら、エージェントのアドバイザーなどに想いをぶつけてみてください。
道は開けると思います。
自分の競争相手を設定して戦い続ける
常々言っていることですが、製品開発も人材育成も競争すること、競争している意識がとても重要です。
フリーランスエンジニアであれ、サラリーマンエンジニアであれ、自分の競争相手を設定して、競争に勝つということをモチベーションの種にしてください。
あまり身近な、簡単に追いつける競争相手ではなく、ちょっとハードルが高くなる相手を見つけてください。
どうしたら勝てるのか、自分が優位になれるのかを考え続けることが重要です。
職務経歴書で自分のゴールに向けて、この先どんな経歴を埋めていくかを考えるのと同じように、自分を伸ばすこと、伸びたことを測定するために、競争相手を設定するのです。
「競争」ということから生まれるのは、「戦うこと」、そして戦いに勝つために「戦略」が生まれます。
戦略は、現状を分析し、ゴールを決めて、現状とゴールの差を埋めるための基本方針であって、その基本方針を実行するための行動を決めることです。
成功するための現状分析、ゴール設定、そして最後は戦略です。
競争相手、ライバルは成功するためにも大切な相手になります。
良いライバルを見つけましょう。
フリーランスをサポートしてくれるエージェント
フリーランスとしてスタートするに当たって、営業力はやはり一番気になるところですね。
自分で案件を見つけるのは、エンジニアにはハードルが高いです。
未経験の世界に飛び込むにも、厚いサポートがぜひとも欲しいところです。
フリーランスエンジニアの案件紹介、さらに事業家としてのスタートにアドバイスをくれる相談者にもなるエージェントを紹介しておきます。
いずれも無料で登録できます。
良さそうなところを2つか3つ登録して、まずは話をしてみましょう。
アドバイザーとの相性は会ってみないとわからないところもあります。
フォスターフリーランス
- 5,000件以上の優良案件を持っている大手
- 20年以上の実績と豊富なサポートスタッフ
- 直取引の高額案件が多数
- 対象 ; 25才~45才くらい、フリーランス未経験も歓迎
- 地域 : 一都三県(東京・神奈川・千葉・埼玉)
実績豊富、就業後のサポートや個人事業主としての様々なサポートがあります。
フューチャリズム
- 最高月収120万円
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- 長期的なサポートに自信
- 対象 : 20代~40代
- 地域 : 一都三県(東京・神奈川・千葉・埼玉)
支払いサイトが15日と短いので、ちょっと安心です。
高額案件は、ぜひ他と比べてみましょう。
IT求人ナビ
- 最高月額112万円、平均60万円
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- 対象 : 20代~40代
- 地域 : 首都圏、関西圏、広島、札幌、愛知、福岡
全国が対象。フリーランスに進もうか悩んでいる人にも親切に対応してくれます。
BTCエージェント
- 平均単価80万円以上
- 運営会社であるSIerからの案件が継続的にある
- 本社コンサルタントによる教育などもあり
- 対象 : クラウド、AI、ビッグデータ、モバイルなど
- 地域 : 東京、神奈川、埼玉、千葉
30代くらいまでにおすすめ。
長期の案件も多く、長く安定的にお付き合いできます。
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