慢性下痢の原因を理解したくないですか?

健康維持

 

私自身、4年前(2016年ころ)まで、慢性下痢で苦しんでいました。

今は、良いお医者さんと薬に巡り合って、対処療法ではありますが状態は安定しています。

しかし実際には、正しい治療というか、本当の原因がわかるまでずいぶんと時間がかかったので、同じような悩みのある方が、同じように困らないように私の経験を共有したいと思います。

ただし、私は医師ではないので、この情報からご自身で医療的な判断は絶対にしないでください。

あくまで、正しいお医者さん、正しい処方にたどり着くためのご自身の知恵としていただき、最後は医師の判断を仰いでくださいね。

 

本記事の内容

  • 慢性下痢の3つのタイプ
  • 多くの医師が良く知らない胆汁性下痢
  • 野菜を摂ることと楽しく生きることの勧め

 

慢性下痢の3つのタイプ

私自身が慢性下痢に悩まされていたころ、ネット上、医師の話、書籍などで色々と勉強してみると、慢性下痢は大きくは3つのタイプに分かれるということがわかりました。

もちろん、これがすべてではないようですが、少なくともご自身の症状と合致しているかどうかをチェックしてみる価値はあるかと思います。

過敏性腸症候群(IBS)

若いころから、良く下痢をするとは思っていましたが、40代中ころから通勤電車に乗っているときに下痢の症状が出て、途中で降りてトイレに駆け込むようなことが頻繁に起こるようになりました。

何とかしたいと医者に行ったところ、「ストレス性の下痢、いわゆるIBS(過敏性腸症候群)だよ。」と診断されて、イリボーという薬を処方されました。

そう言われて、私自身も色々と勉強したのですが、ストレスや急な緊張で腸内で「セロトニン」という物質が大量に分泌され、それによって腸のぜんどう運動が活発になりすぎることによって腸に異常が起きるのだそうです。

突然便意が襲ってくる下痢で、電車の中で起きると怖いから各駅停車にしか乗れない「各駅停車症候群」などとも呼ばれるそうで、一度そのような状態が起きると、電車に乗ることがストレスになって負のスパイラル状態になったりするようです。

イリボーというのは、「セロトニン」の働きを抑える薬だそうで、実際に私もイリボーを飲み始めて、確かに症状が軽くなったので、自分もストレス性の下痢だったのだと納得していました。

実際、慢性下痢の多くはこのタイプの下痢、過敏性腸症候群(IBS)なのだそうです。

ただ、私の場合、イリボーで確かに症状は軽くなるものの、それでも朝の時間帯、昼食後に下痢をすることがあって、まあ、薬の効果も限界があるのだろうくらいに考えていました。

ひとつのチェックポイントは、ストレス性の症状では、腸の異常によって、下痢だけではなく逆に便秘になったり、下痢と便秘を繰り返すようなこともあるのだそうです。

※過敏性腸症候群(IBS)は、ストレス性の下痢を指す場合と、慢性下痢全般を指す場合があるようです。

胆汁性下痢

イリボーをおそらく5年間くらいは飲み続けていたと思います。

以前よりは症状は軽いものの、依然として下痢は時々起こしていました。

そんな状況が続いていた時に、NHKの「ためしてガッテン」を観ていると、通勤時の下痢について特集されていたのです。

テーマが胆汁性下痢で、ストレス性の下痢と間違えやすいけど、稀に食後、特に朝食後の胆汁の分泌によっておこる下痢があるということでした。

特長は、

  • 食事の後(朝食時が一番ひどく、昼食時にもあるが夕食時はない)に起こる
  • お腹の痛みはない
  • 2、3回の排便で症状は治まる
  • そもそもストレスはあまりない

ということで、テレビを観ながら、「これだ!」と叫んでいました。

 

かかりつけの医師にすぐに相談しますが、「あり得ない、あなたのはストレスだ。」と取り合ってくれません。

それでも食い下がったところ、胃腸科の先生を紹介してもらって行ってきましたが、そこで、

「胆のうを取ったの?」と聞かれ、

「いいえ」と答えると、

「じゃあ、あり得ない」との回答でした。

そこで最後の手段で、「ためしてガッテン」で胆汁性下痢の説明をしていた久里浜医療センターの水上先生に診てもらいたいので紹介状を書いてください、とお願いしたのです。

そこまで言うならと紹介状を書いていただき、一か月半先の予約がやっと取れて2016年の10月に水上先生の診察を受け、「典型的な胆汁性下痢ですね。」と診断していただき、コレバインという薬を処方していただいて、今ではすっかり症状も治まって平穏な毎日を過ごしています。

胆汁性下痢のメカニズムは、ためしてガッテンでとても分かりやすく説明されていたので、簡単にお話すると、以下になります。

 

胆汁性下痢のメカニズム

脂肪を消化させる働きがあるのが胆汁で、胆汁は寝ている間に作られて胆のうに蓄積されます。

食事をすると胆汁は十二指腸で分泌されて、小腸内で脂肪を消化させ、その仕事が終わると小腸の末端で肝臓に回収されます。

このとき、肝臓に回収されずに一部が大腸に流れ込んでしまうと、大腸は異常なものが侵入してきたと判断して、大量の水を発生させて異常物を流しだそうとするのだそうです。

胆汁が大腸に流れ込みやすい人、流れこんだときに敏感に反応してしまう人が、この症状を引き起こすのだそうです。

 

胆汁が夜中に作られるので、その日の最初の食事で一番症状が出やすいのだそうです。

昼、夜になるに従って症状が出なくなるのと、食事をしなければ症状が出ないこと、腹痛がないことなどから、この病気と判断できるのだと思います。(判断はあくまで医師ですが)

 



 

腸管形態型下痢

ストレス性の下痢と胆汁性下痢は、自分の症状との重なりがあって詳しく見てきました。

水上先生によると、これら2つの下痢以外に、腸管の形状に異常があって腸管に便がつまって便秘と下痢を繰り返すようなタイプの下痢もあるのだそうです。

腸管の形状から、「ねじれ腸」とか「落下腸」というのが知られているそうです。

水上先生によると、実は四角い理想的な腸の形をしている人の方が少ないそうで、先天的なものや後天的なものもあり、腸の形は人それぞれに違いがあるようです。

腸の形が原因で下痢が起こる場合は、ストレスなどとは無縁なのですが自分の腸管の形状などはなかなか知るチャンスもないので、原因がわかりにくいかもしれません。

 

詳細は...

慢性下痢の原因の主なものは、上記で挙げた3つだそうですが、これ以外の怖い病気の一つの症状である場合もありえるようなので、決めつけずに医師にしっかりと症状を伝えて診断してもらってください。

慢性下痢、IBS(過敏性腸症候群)、あるいは便秘症など腸の病気の専門でいらっしゃる久里浜医療センターの水上先生の「IBSを治す本」という本に、上記の3つの下痢やそれぞれの治し方、有効な薬などの情報、身近な医師にどのように症状を伝えるべきかなどが書かれています。

詳しくはそちらを参照してください。


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多くの医師が良く知らない胆汁性下痢

私自身が、かかりつけ医に胆汁性下痢の可能性を話しても認められず、胃腸科の先生にも否定されたことからもわかるように、胆汁性下痢は2016年時点、(あるいは2020年現在)でもあまり知られていないように思います。

水上先生に、身近なお医者さんに認めてもらえなかった話をすると、「無理ないよ、自分も最近わかったのだから」とおっしゃっていました。

さらに、水上先生から処方されたコレバインという薬は、もともと悪玉コレステロールを減らすための薬なのだそうです。

小腸で食べ物から脂肪を吸収する胆汁の働きを抑制することで、コレステロールを抑えるのだそうですが、水上先生曰く、コレステロールの低減にはあまり効かないけど胆汁性下痢には良く効くのだそうです。

問題は、水上先生の診断と処方をしてもらった後、水上先生からかかりつけ医に手紙を書いていただき、治療と処方を引き継いでもらおうとしたのですが、かかりつけ医からは、あなたの症状でコレバインは私からは出せない、保健局に怒られてしまうと言われて処方を断られてしまったのです。

しかたなく、水上先生に多めに薬を出していただき3か月に1度の通院をすることになったのです。

この話を別のサイトでも記事にしたところ、同じように医師から処方を断られたり、「最近はネット上の無責任な情報で、勝手に判断する人が増えて困る」と諭されてしまった人などがいることがわかりました。

医師も完ぺきではありません。

でも、自分の体のことですから、できるだけ正しい診断をして欲しいですよね。

医師のプライドを傷つけないように、上手に伝えるようにしたいです。

水上先生の本や記事のコピーなどをお見せするのも一つの方法かもしれません。

 

野菜を摂ることと楽しく生きることの勧め

 

水上先生と出会ったこと、そしてコレバインという薬を処方していただいたことで、慢性下痢の症状は出なくなり、生活の質は大幅に向上しています。

しかし、胆汁性下痢に対するコレバインも、ストレス性下痢に対するイリボーも対処療法であって、根本の治療薬ではありません。

ずっと飲み続けないといけないのです。

もちろん飲み続けることで生活の質が向上するのですから、これからも飲み続けますし、そのこと自体が問題ではないのですが、やっぱり体質を変えて薬を減らしたいという想いはありますよね。

腸の健康のためには、発酵食品や食物繊維を多くとって腸内の善玉菌を増やすことが大事だと言われます。

サプリメントもたくさん売られていますが、基本は毎日の食事をバランス良く摂ることだと思います。

特に野菜を多めに摂る、食事の時は野菜から摂り始める(ベジタル・ファースト)ことだと思って、この3年くらい家族の協力のもと、野菜をがんばって摂る努力を続けています。

でも、やっぱりもともと野菜は好きではないので、青汁を補助として使ってます。(補助の割合が大きくならないようにがんばってますが)

特に昼食などは、麺類で軽くなんて時が多くなるので、昼食時の前に青汁を摂るようにして、もちろんコレバインも続けていますが、そのお陰で便通に関してはすこぶる快調です。

実は、2020年、すごく良いニュースがあったのですが、毎年行っている大腸の内視鏡検査で、いつも大腸ポリープがあって経過観察しているのですが、今年の検査の結果でポリープがすべて消えていたのです。

先生に、「そんなことがあるのですか?」と聞いたら、

「たまにあるんだよ。頻繁ではないけどね。」とのことでした。

野菜生活+青汁の効果かどうかは定かではありませんが、ポジティブに捉えてこれからも続けていきます。

ちなみに、青汁は下記のものがお勧めです。

無農薬・無添加の100%国産素材にこだわり非加熱製法により酵素が生きてる極濃青汁

生搾り製法で作られていて、普通の青汁よりも濃厚なんだけど、味はさらっとしてクセもなく飲みやすいです。

食物繊維や乳酸菌も入っているので、腸の健康維持にはもってこいです。

 

もう一つ、腸の健康を保つにはストレスなく楽しく生きることも大切ですよね。

まだ企業勤めをしていたころ、ストレス性の下痢だと診断されていたものの、自分としてはそんなにストレスを貯めているという意識はなかったのですが、知らず知らずにストレスってあるだろうと考えていました。

なので、ストレス対策もそれなりにしていたと思います。

ストレス発散方法は色々ありますね。

趣味に没頭するなども良い方法ですが、私は有酸素運動をすることでストレスを発散するようにしていました。

自分で起業してからも、有酸素運動は何らかの形で続けています。(ジムで器具を使った運動や、コロナでジムに行けない状況では毎日の散歩など)

あとは、起業して自分の好きな仕事をさせてもらっていることも、ストレスのない(少ない)状況にしてくれているのだと最近思っています。

好きな仕事、いい仕事をすることで毎日を楽しむことを大事にしたいですね。

 

その後についての記事:

16時間ファスティングで体重が5kg減って胆汁性下痢が治った

 



 

 

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