法人口座開設とクレジットカード

起業ノウハウ

起業したてというのは、まだまだ元気がありますね。未知の世界に入っていくワクワク感もあるし、夢は大きいままです。その間にちょっとした難関を突破してしまいましょう。

 

2017年5月1日に法務局に登記申請書を提出し(この提出日が設立日)、15日に登記が完了しました。

いよいよ法人として、正々堂々と商売が出来る状態になったのですが、実はまだまだやるべきことが山積みです。

特に、法人として銀行口座を開設したいし、法人としてクレジットカードを持つことが出来れば、経費の処理などが効率化できます。

法人口座は、設立したばかりの会社にとってはハードルが高いことは、それとなく聞いていました。

特に都市銀行での開設は、実績がないと難しいという噂も承知していたのですが、何とかならないかと挑戦することにしたのです。

三菱、三井、みずほのいずれかの口座が欲しいですよね。私は三菱UFJの門戸を叩くことにしました。

登記が完了してすぐの5月19日だったと思いますが、近くの三菱UFJ銀行に行って、法人口座開設の手続きをします。

銀行のホームページに記載されていますが、以下の必要書類を用意します。

  • 履歴事項全部証明書
  • 印鑑証明書
  • 来店者さまの「公的な本人確認資料」

さらに、ネットで得た知識から以下も用意していきます。

  • 会社の定款
  • 会社印
  • 代表者の印鑑証明書
  • 代表者の実印
  • そのほか、会社の運営実態がわかる資料

窓口では、2人の女性(若手とベテランという感じ)が対応してくれて、必要な書類を指示通りに書いていきます。

続けて持参した資料を確認後、どんな事業をしているのかを聞いてきます。

こちらの説明をメモをしながら聞いて、さらに詳しく質問をしてきます。

「そして、実際のお取引の契約者などはございませんか?」と聞いてきたので、仕事を始めたばかりなので、と言うと、「何とか取引の実態を示すものか、これからでも契約書を作成できませんか?」と言われます。

実際、先輩コンサルタントの仕事を手伝い始めてはいるので、契約書を作れなくもなかったので、「わかりました。作成してお持ちします。」と答えます。

その他、今どんなことをやっているか、今の活動を説明できるものはないか、ということを言われ、6月に予定されている上海でのセミナーで登壇する話、セミナー主催者と協業関係にあるという話などをすると、では、そのセミナーの資料と主催者の情報も提供いただけますか?とのことで、すぐに用意する旨を伝えました。

とりあえず、初日はこんな感じで、一旦、書類がそろったところで審査になります、ということでその日は退散しました。

急いで先輩コンサルタントの会社との業務委託契約書を作成し、先輩に主旨を話して契約を結んでいただくことにしました。

契約書は税理士さんなどにもチェックしてもらい、3日くらいで用意して、契約締結したのですが、その作業中にも銀行さんから電話があり、会社設立の前の個人事業主の時の資料、確定申告書なども提出するように依頼がありました。

資料を揃えて、2度目の訪問をすると、また2人の女性(一人は同じ若手、もう一人は初めての若手)で応対していただきました。

資料を確認すると、メモを見ながら、矢継ぎ早に質問をしてきます。どうやら、上司にこれとこれを確認するようにという指示のようです。

話が終わると、また、お願いすることもあるかもしれませんが、よろしくお願いします、と言われ、少し壁を感じます。

その後、追加資料を2度にわたって要求され、トータル4回呼ばれたことになります。

毎回、上司の言葉を伝言するような形で質問をされるので、一度、直接お会いしてもいいですよと言ったら、少し申し訳なさそうな顔をして、「いえ、大丈夫です。」と、何が大丈夫何だか。

女性たちはあくまで窓口で、上司、おそらく複数の人たちが、いろんなことを心配して言っているんだろうということは、想像に難しくありません。

少しイライラするところもありましたが、何とか時間をかけて相手の心配を払しょくすることができたのだと思います。(最後の上司のコメントは、まあギリギリセーフって感じの想いがにじみ出てましたが)

最初の訪問から17日目に、ようやく口座開設ができました。

法人口座開設がハードル高いのは、マネーロンダリングなどに悪用されないように、というのが一つの背景なのだと思いますが、さらに言うと、新しい法人は失敗して消えていくことも多いのかなと、今回のやりとりで感じました。

銀行としては、しっかりと経営を維持できる会社かどうかを見極めるために時間をかけて審査しているのだということです。

まったくこれから事業開始という状況では、メガバンクでの口座開設はやはり難しそうですね。

一つ二つの実績を契約書や注文書で示せることが必要かもしれません。

 

メガバンクは手ごわかったですね。でも、最後に口座開設の承認が出た時は、心の中でガッツポーズしてましたね。

 

何とか都市銀行で法人口座を開設できると、次に、口座と紐づいたクレジットカードを用意したいですね。

いわゆる法人カード(コーポレート・カード)を作るということですが、色々と検討した結果、私は、アメリカンエクスプレスカードを使うことにしました。

アメリカンエクスプレス(AMEX)がお勧めの理由は、法人カードとして法人口座と連携できるのですが、審査は会社ではなく個人だということです。

会社の決算書や登記情報などが不要で、個人の本人確認書類だけで、しかも最短3日程度でカードが発行できます。設立直後でもまったく問題ありません。

年会費は、少し高めかもしれませんが、私はゴールドかシルバーをお勧めします。

AMEXのビジネスゴールドカードは、経費決算のための「4半期管理レポート」などを出してくれるほか、会計ソフトfreeeが2か月間無料で使えるなどの特典もあります。

 


>>公式ページへ

 

AMEXのシルバーカードは、発行会社が(株)クレディセゾンが発行運営していますが、こちらも審査は個人の本人確認だけで、3日程度で発行できます。

こちらは、JALマイレージへの還元率が1.125%と高く、海外旅行特典を狙う方にとっては有利なのと、経費を年間200万円以上使うなら、翌年の年会費が半額になる特典もあるので、保証やその他の特典に比べると年会費も割安になります。

 

 

法人カードもたくさんの種類がありましたが、私は迅速で簡潔な審査でカードが発行できるアメリカン・エクスプレスカードを選びました。

実際に、銀行口座開設が出来たその日にネット経由で申し込み、同日に発行処理が完了したと連絡があったくらいです。

JALのマイレージへの変換レートも高いのも、海外旅行や出張の多い身としては助かっています。

経費を出来るだけこのカードに集約させることで、年会費も安く(年間200万円で入会当時は年会費無料、現在は半額)なります。

Amexは使えない店も多いかもしれないと、年会費無料のコーポレートカード(Master Card)も後から念のために作りましたが、Amexで使えないことは今のところありません。

年間費無料のカードは、お得に感じますが、折角高額の経費処理で使っているのに、ポイント還元等がないのは、私は個人的にはお勧めしません。

カードはどこでも出来てしまえば変わらないですが、銀行の口座開設でちょっと疲れたので、また、会社の審査があるのはいやだなと思えば、Amexはお勧めです。

参考にしてください。

 

 

 

 

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