起業アイデアが見つからない、自信がない
技術者としてやってきたことを使って技術コンサルや顧問のような形で独立・起業を考えたいけど、起業アイデア、つまりネタがない、あるいはネタに自信がない
技術コンサルとして独立後、キラー・コンテンツを増やし続けて年率40%の売上げ増を続けている経験から、アイデア(=コンテンツ)の見つけ方をお伝えします。
コンサル起業するアイデアを見つける3つの手順
ひとつの製品や技術開発に10年以上携わってきた技術者であれば、必ずと言っていいほど、世の中に役に立つものを持っています。
しかし、自分が持っているものが、当たり前のことのように錯覚してしまう技術者が非常に多いのです。
自分の持っているものの価値に気づかない、あるいは、持っているものを形にすることが出来ないで、大きな損をしないためには、多少の努力も必要です。
自分の技術者やノウハウを社会に役立てるためのコンテンツに変えて、技術コンサルや顧問として起業するアイデアを見つける方法を3つの手順で紹介します。
ライバルを徹底的に調査する
まず、確信が持てなくてもいいので、いくつか仮説を立ててみます。
思い込みを排除して、範囲を広げて自分の可能性をピックアップしてみてください。
次に自分の起業仮説に対する現存するライバルの調査を行います。
Web検索で構いませんので、自分がやれるかもしれないと仮説を立てたことに近いことをやっている会社、個人を徹底的に調べます。
人間の心理で、自分が考えたことはやっている人が少ないと思いたくなるものですが、世の中は広いもので、実際にたくさんのライバルがいると思います。
ライバルはたくさん居てもいいです。どんなサービスをやっているか、特長、ホームぺージの出来、メッセージはどんなものか、顧客層、料金や顧客の声など、様々な角度で分析してみましょう。
ライバルはたくさんいるものの、みんな少しずつサービス内容や狙いなどが違うこともわかると思います。
ライバルの調査を徹底的にやることで、競争が激しいことを理解することと、そうはいってもたくさんライバルはいても差別化出来る余地があることもわかります。
大きな差別化、インパクトのある差別化が出来るかどうかが、アイデア仮説が成り立つかどうかの判断基準です。
ライバル調査は、さらに色んなことを教えてくれます。
ライバル調査の段階で、自分の起業アイデアを新たに思いついたり、元のアイデアが膨らんだりすることもあります。
顧客の経済的価値を予測する
次に、仮説アイデアを欲しいと思うあなたの顧客を設定します。
そして、あなたの提供するアイデア、つまりコンテンツによって得られる顧客の経済的価値を予測します。
いきなり定量的な価値を予測するのが難しければ、定性的な価値を予測してから、顧客のビジネス状況をより詳細に仮定していきます。
顧客の悩みや困りごと、顧客が目指すゴール、目指すゴールに到達したときに顧客はどんな経済的なメリットを享受できるかを予測します。
売上や利益が増加するのであればわかりやすいですね。
あるいは、あなたが手伝わなかったら、他の手段を使ったらどれくらい費用が掛かるかという観点で測ることもできますね。
さらに、あなたのコンテンツが顧客を確実にゴールに連れていけるかをを考えます。
顧客をゴール到達までは連れていけない、途中までなら手伝えるけど、という状況では、あなたのコンテンツは価値を生まないということになってしまいます。
ライバルの調査でも、ライバルのサービス内容、つまりコンテンツが顧客をゴールまで連れていけるかをチェックしてみてください。
コンテンツが、顧客をゴール到達まで連れていけるという自信を持てたら、それは立派な商売道具になるはずです。
そして、顧客を仮に設定した状態で、顧客の経済的価値から反対に起業アイデアを出していくこともできます。
アイデアの仮説から経済効果を考えることと、逆の発想で経済効果からアイデアを考えることを繰り返すことで、アイデアが膨らみ、質が向上していきます。
情報発信してアイデアをテストする
ライバル調査と、顧客の経済的価値が見えてきたら、最後の段階として、アイデアを実際に検証、テストします。
具体的には、アイデアを外に向かって情報発信します。
ブログなどで発信する方法、雑誌の記事などに載せる方法などもありますが、最も有効なのはセミナーを開催することだと思います。
企業に在籍中であれば、企業内研修の講師を買って出るとか、身近な人を集めて勉強会を開催するのでもいいと思います。
少し自信が出てきたら、企業の外へ出てオープンセミナーを企画してみてください。
プロとしてのデビューはまだですから、基本は無料セミナーを開催してください。
コロナの影響で、ビデオ会議システムを介したオンラインでのセミナーが広く行われています。
セミナー会場を借りてやるよりも、コストも低く抑えられ、参加する側も手軽に参加できます。
ただし、いくら無料でも、まだ無名のあなたのセミナーに集客するのはそれなりにハードルも高いので、社外の知り合いなどに声をかけてまずはやってみましょう。
参加者からの率直なフィードバックは、大きな力になるし、ネガティブなフィードバックだったとしても、それが次ステップへの糧になるはずです。
技術コンサルとしての起業アイデア、つまり起業コンテンツをどうやって見つけていくかなど、起業準備のための「シニア起業準備セミナー」を開催しています。
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